2023年9月実施FP3級学科試験分析

学科試験分析

FP3級学科試験の合格率が今回37.19%と異常に低かったです。
いつもならテキスト作成のためにさらっと見るだけなのですが、気になったので振り返り記事を作成しました。

3級受検の勉強に使用したい方は試験問題を片手にご覧になってください。

すべてひとことコメントなんでたいして役には立たないかもしれませんが、
それぞれにリンクを貼ってあるので復習するのにいいと思います。
よろしくお願いします(*´▽`*)

↓2023.9実施FP3級学科試験問題用紙のデータファイルです。ご利用ください。

第1問

(1) 〇 当サイト記載の通りです。登録が必要ですね(^^)/

01.倫理と関連法規

(2) ✕ 週20時間以上ってのは雇用保険の話ですね。労災は全員対象です。ちょいムズ。

04.社会保険

(3) ✕ 国民年金は外国籍でも入れます。ムズ。テキスト入りします。

05.公的年金の概要

(4) 〇 これまたムズ。国民年金基金は任意脱退できません。テキスト入りします。

08.企業年金・その他の年金

(5) 〇 繰上げ返済は考えればわかりますね。期間が短い方がいい。テキストにも載せてあります。

03.教育資金・住宅取得等のプランニング

(6) ✕ 生命保険会社の破綻は90%、損保系は100~80%です。

01.保険制度全般(保険業法・保険法)

(7) 〇 自動更新なので告知や診査は不要です。ちょいムズ。

03.生命保険商品の種類と内容

(8) ✕ 変額個人年金は運用結果で年金額が変動する保険。解約返戻金も変動しますが、既払保険料相当額は保証されています。ちょいムズ。

03.生命保険商品の種類と内容

(9) 〇 車両保険、洪水オッケーです。

04.損害保険

(10)〇 地震保険の損害区分は4つ。正解です。

04.損害保険

(11)✕ 景気拡張の動きの波及度合いを示すものをDIと言います。2級問題でした。ムズ。

01.マーケット環境の理解

(12)✕ 投資信託の配当で、元本を下回るときは特別分配金になります。

05.投資信託

(13)〇 BBB以上が投資適格、BB以下はギャンブル性高い(投機)となります。

03.債券投資

(14)✕ 日経平均は、プライム市場の225銘柄ですね。昔で言う一部上場の中から選ばれます。

04.株式投資

(15)〇 残存期間が長いほどそれだけ権利行使できるチャンスがあるということなのでプレミアム(オプション料)は高くなりますね。

07.金融派生商品・金

(16)✕ 通勤手当は月15万円まで非課税です。

02.所得税の仕組み

(17)✕ 確定拠出年金の一括受取は退職所得の対象になるので控除が大きいですね。

08.企業年金・その他の年金

(18)✕ セルフメデュケーション税制。購入費全額じゃなくてちゃんと計算式がありますね。

05.所得控除

(19)✕ J-REITの分配金は配当控除できません。

06.税額控除

(20)✕ 給与収入金額2000万円を超えると確定申告が必要です。1000万ではないですね。

07.所得税の確定申告と青色申告

(21)〇 登記を取る事は誰でもできます。

01.不動産(登記と価格)

(22)✕ 定期借家契約はそもそも更新なしです。再契約は可能です。

02.不動産取引(宅建業法・借地借家法)

(23)〇 用途地域は市街化区域に定めます。3級ではいままであまり問われない論点。ムズです。そもそもE分野って難しいですよね。

03.不動産に関する法令(建築基準法)

(24)✕ これは難しかったです。防火地域は厳しい方に従いますが、用途地域は過半が属する方(広い方)に従います。引っ掛けでムズ。

03.不動産に関する法令(建築基準法)

(25)〇 長期譲渡所得と言えば5年超と覚えますが、さらに軽減税率にするための条件は10年超です。悩みますよね。ちょいムズです。

05.不動産の譲渡と税金

(26)✕ 死因贈与は相続税ですね。死が原因で財産が動いてますのでね。

03.贈与と贈与税

(27)〇 時価より著しく低い価額で財産を譲渡するとその差額は贈与とみなされます。譲受人は得してるよねってことですね。

03.贈与と贈与税

(28)✕ これはまったくそんなことはないですね。分割協議などもできます。なので相続で揉めるワケですね。

01.相続と法律(相続人に関する事項)

(29)〇 相続税の申告は10か月以内です。大事なところなので覚えましょう。

02.相続税

(30)〇 小規模宅地の特例です。居住用は330㎡まで80%減です。

04.財産評価(宅地・建物・金融資産)

第2問

(31)3番 570万円。可処分所得は収入から所得税、住民税、社会保険料を引いた残額の事です。

02.ライフプランニングの考え方・手法

(32)2番①12ヶ月間②3分の2。傷病手当金の問題。6カ月じゃ短いし、4分の3じゃ多いし・・・。間違えないよね?

04.社会保険

(33)3番①2年間②12か月。雇用保険の受給条件。これは覚えるしかないですね。連続12か月ではなく通算ってところもポイントです。

04.社会保険

(34)1番。1.25倍。障害基礎年金。これも覚えましょう。

07.障害給付・遺族給付

(35)1番①8,000万円②固定金利。フラット35は頻出です。融資限度8,000万、固定金利、35年。覚えましょう。フラット(固定金利)、35(35年)は名前からでも連想できますね。

03.教育資金・住宅取得等のプランニング

(36)3番①収支相等の原則②予定事業費率。適合性の原則は募集する際にその人に適しているかというヤツ。保険料設定とは無縁です。

02.生命保険の基礎知識

(37)1番①3,000万円②120万円。自賠責保険は3,000万が限度。任意保険の重要さがわかりますね。傷害120万円が覚えにくくて試験的には難しいですね。

04.損害保険

(38)3番。これはFPWikiまんま出題されました。買い物中に誤って商品を破損させたら個人賠償責任保険の出番です。選択肢2は自動車で自動車にぶつけたので自動車保険の対象になってきます。選択肢1が難解でした。自転車も車両ですが自動車保険は適用外で個人賠償責任保険の対象になる・・・のですが、業務中となっています。業務中の事故は対象外です。法人の賠償責任保険が対象になります。ちょいムズ。

04.損害保険

(39)2番。企業費用・利益総合保険。これだけ賠償責任保険ではなく損害保険でしたね。これは選択肢をそれぞれ読んで想像すれば解る問題かと。賠償責任保険は賠償ですから相手に補てんしてあげるもの。損害保険は自身の損害を補てんするものです。イレギュラー問題ですがちゃんとやさしく出題されました。

04.損害保険

(40)3番。先進医療特約。先進医療は毎月変わるので療養を受けた日で定められている医療が対象となります。

03.生命保険商品の種類と内容

(41)1番。実質GDP。GDPとは国内総生産。物価の変動の損得を取り除けば実質的なGDPになるわけです。なんかわかりますよね?

01.マーケット環境の理解

(42)2番。バリュー運用。割安なわけですよ。イオンで言えばトップバリュですよ。名前のまんまですね。

05.投資信託

(43)1番。債券利回り計算。3級での大きなヤマですね。今回は最終利回り。計算式は暗記するしかありません。リンク先を確認してください。

3+(100-105)÷2=0.5
0.5÷105×100=0.476
0.48%です。

03.債券投資

(44)1番。①当期純利益②自己資本。ROEとは自己資本利益率のこと。そのまんまです。株式投資指標問題の中核ですので2級目指している人は必修です。

04.株式投資

(45)3番。円貨を外貨に換えるのはTTS。外貨を円貨に戻すのはTTBです。外貨預金で考えて、TTSはスタート(預ける時)のS、TTMは仲値(真ん中)のM、TTBはバック(戻す時)のB、と覚えましょう。

06.外貨建て商品

(46)3番。土地は減価償却の対象になりません。これは定番なんですが、他の選択肢が嫌な感じでしたね。特許権はいずれ消滅するので永遠ではないですよね。なので減価償却対象になります。ソフトウェアも有形物ではないですが、古くなれば使えない(役に立たない)ってことにもなります。しかし土地は永遠なので減価償却対象にはならないってことです。

03.各種所得の内容

(47)1番。ふるさと納税の返礼品は一時所得の対象です。ただし、一時所得はその年の合計額に対し50万円の控除があるのでよほど寄附しなければ超えることはないですね。日常的には問題ありません。

03.各種所得の内容

(48)3番。500万円。初出題かなぁと思いますひとり親控除。ムズかったですね。所得500万以下が対象です。

05.所得控除

(49)3番。①19歳②23歳。大学生にあたる年齢の期間は特定扶養親族となり控除額が増えます。

05.所得控除

(50)1番。2ヵ月。通常確定申告は3月15日までですが、業務開始日が2ヵ月切ってるときは申告期限は2ヵ月以内となります。

07.所得税の確定申告と青色申告

(51)2番。①贈与税②80%。まず固定資産税は固定資産税評価額という別の基準があります。そっちが70%。路線価は80%です。

01.不動産(登記と価格)

(52)1番。60%。建蔽率とは敷地面積に対しての建築面積。120÷200=0.6なので60%です。

03.不動産に関する法令(建築基準法)

(53)2番。区分所有法より。規約の変更は4分の3。建替えは5分の4です。ここも重要ポイント。

03.不動産に関する法令(建築基準法)

(54)2番。3.2%。難問です。NOI利回りは収入から費用を引き、投資総額で割ります。ここまでは覚えなくてもいいかもです。

(270-110)÷5000=3.2%

06.不動産の有効活用(各種方式)

(55)2番。①3年②12月31日。空き家3,000万特別控除は3年後の年末までです。結構大事な部分です。覚えましょう。

05.不動産の譲渡と税金

(56)3番。3種の贈与特例の中から教育資金贈与。1500万円までが限度で、内学校以外の部分は500万までです。

03.贈与と贈与税

(57)2番。3分の2。妻の法定相続分ですが、子がいれば2分の1。子がいなくて親がいれば3分の2。兄弟しかいなければ4分の3になります。基本です。

01.相続と法律(相続人に関する事項)

(58)2番。4,800万円。まず相続人を特定すると妻、父C、母Dの3人。3000万+600万×3人=4,800万円です。

02.相続税

(59)2番。配偶者の軽減は1億6,000万円です。基本になるので覚えましょう。

02.相続税

(60)3番。貸家建付地の評価は、自用地価額×(1 -借地権割合×借家権割合×賃貸割合)となります。貸家建付地とは賃貸アパートに使用してる敷地の事です。

04.財産評価(宅地・建物・金融資産)

まとめ

全体を通して分析したところ、難しいと思える問題は第1問からは9問第2問からは6問でした。
60問中15問が難問というのは3級としては難易度高いかもしれませんね。

今回はFP3級最後のペーパー試験ということで難しくしたんですかねぇ。
ただ、難易度が高いとは言いつつもFP3級。合格点は充分狙える試験です。
結局は基本をどれだけ押さえて理解できているか。そこだけです。
難問はご自身の得意分野でなければ無視しても合格ラインに辿り着けます。

今回残念だった方も恐れることなく学んでいきましょう。
今後のCBT試験がどうなるか。まだ予測はつきませんね。がんばっていきましょう!

受検されたみなさま。おつかれさまでした!!

この分析が少しでもお役に立てれば幸いです!!
(`・ω・´)ゞ

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