ポートフォリオとは直訳すると書類ケースのこと。
金融用語ではさまざまな金融商品の組み合わせのことで、それを細かくまとめたものなんですね。
ポートフォリオとは
ポートフォリオとは、保有する株式、債券、不動産、商品、現預金等の組み合わせの事をいい、
ポートフォリオ運用とは分散投資によるリスク低減効果を目的とする運用方法。
まぁその計画という感じですかね。いろいろな想定をして将来のリスクに備えます。
期待収益率
期待収益率は、ポートフォリオにより分散した各投資における予想収益率を投資割合で加重平均した値です。
期待収益率=(予想収益率×各投資割合)の合計
ポートフォリオ | 投資割合 | 予想収益率 |
---|---|---|
A証券 | 40% | 10% |
B証券 | 60% | 5% |
10%×40%+5%×60%=7%
A証券の投資とB証券の投資を合わせたポートフォリオでの期待収益率は7%ということですね。
相関係数
2つの証券等の値動きの相関関係(関連性)の強さを表したもの。ー1から1までの数値で表される。
プラスに大きければ同じ方向への関連性が強く、マイナスに大きければ逆方向への関連性が強いということで、ゼロはまったく関連性が無い、互いに影響を与えない存在ということになる。
相関係数=1 | 相関係数が1となると2つの証券は全く同じ動きをする。 ポートフォリオ効果は全くないということ。 |
相関係数=ー1 | 2つの証券がまったく逆の動きをする。 ポートフォリオ効果が最大になる。 |
相関係数=0 | 証券同士がまったく関係のない動きをする。無相関。 |
リンク:FP1級Wiki(相関係数),スタディング FP講座
それでは過去問を解いてみましょう。
問① 2資産で構成されるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、両資産が()値動きをするため、理論上、リスクの低減効果は最大となる。
- 逆の
- 関係のない
- 同じ
問② 相関係数が( )である2資産に投資するポートフォリオにおいては、両資産が同一の値動きをするため、分散投資によるリスク低減効果は得られない。
- -1
- 0
- +1
問③ A資産の期待収益率が2.0%、B資産の期待収益率が4.0%の場合に、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は、( )となる。
- 1.6%
- 3.0%
- 3.2%
.
.
.
.
解答
問① 1 問② 3 問③ 3
ポートフォリオってFPの勉強で初めて聞いた人も多いんじゃないかな?
1つの投資だけだとリスクが大きいのであちこち投資して束ねるってことね♪