TTSとTTBは2級になっても1級になってもつきまとい、そしてどっちがどっちだったか分からなくなる達也と和也のような存在。 3級取得以降のことも考えてる受験生であれば、ここでしっかり頭に入れておきましょう。
TTSとTTB
外貨建て商品では、円を外貨に換えて運用する。銀行間で取引される為替レートを基に決められたTTM(仲値)を基準として対顧客為替レート(TTS・TTB)が決められる。レートが換金時に円安なら為替差益が、逆に円高なら為替差損が発生する。
発生する為替手数料は通貨によって異なり、米ドルやユーロといったメジャーな通貨の場合は比較的安く、マイナーな通貨ほど高いのが通常。
TTS(対顧客電信売相場)
顧客が円で外貨を買う(つまり円から外貨へ交換する)際の為替レート。外貨預金の預入に適用するレート。
TTB(対顧客電信買相場)
銀行が顧客から外貨を買い取る(つまり外貨から円に交換する)際の為替レート。利息や満期金の受取時に適用するレート。
外貨預金
米ドル、ユーロなどの外国通貨建ての預金。満期時にうまいこと円安になっていれば利回りは上昇することになる。
預入時に為替先物予約をすることもでき、その場合は満期時点の為替レートを確定することができる。
預金の種類 | 普通預金・定期預金など。預金保険制度対象外 |
税金 | ・利子所得は、20.315%の源泉分離課税 ・預入時に為替先物予約を付さない場合の為替差益は雑所得として総合課税の対象 ・預入時に為替先物予約を付した場合の為替差益は20.315%の源泉分離課税の対象。 |
金利 | 金融機関や通貨、預入金額によって異なる |
途中換金(中途解約) | 定期預金は原則として途中換金できないとするところが多い。 |
損益通算 | 為替差損による損失は他の所得とは損益通算できない。 |
外貨建てMMF
外貨建てMMF(マネーマネージメントファンド)は、外国公社債投資信託の一種である。
海外の短期国債等を組み入れて運用し、株式は組み入れない。
信託期間 | 無制限とするのが通常。いつでも換金できる。 なお、信託財産留保額が差し引かれることはない。 |
収益分配 | 実績分配。分配金は毎日計算され月末にまとめて再投資される。 |
購入時手数料 | 無料 |
税金 | 収益分配金、為替差益ともに20.315%の申告分離課税 |
外部リンク:日本証券業協会,スタディング FP講座
それでは過去問を解いてみましょう。
問②は〇✕で答えてください。
問① 外貨預金の払戻し時において、預金者が外貨を円貨に換える場合に適用される為替レートは、預入金融機関が提示する( )である。
- TTS
- TTM
- TTB
問② 為替予約を締結していない外貨定期預金において、満期時の為替レートが預入時の為替レートに比べて円安になれば、当該外貨定期預金の円換算の利回りは高くなる。
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解答
問① 3 問② 〇